はい、先々週久しぶりに行った図書館で借りた本が、実は返却日だったことに気づいた昨日の夜11時。
うっひゃー!! と驚いた私は、一人で図書館へ本を返却しに行かねばならぬことに気づきました。
そりゃ本を借りたのは私で、返し忘れてるのも私…。
昔本の虫だった姉が図書館で借りては忘れるを繰り返していたため、家族の中で家電を受けることが多かった私は、図書館からの電話に謝り続けていました。
そのせいで返却日を過ぎるってことが、これまた恐怖なんですよね…。
姉貴のせいだ、チクショー。(´;ω;`)
なので、有無を言わさず行動療法をすることになったのです。
行動療法についてはこちらをどうぞ。
私は電車に乗れないので、駅前そのものが苦手です。
行動療法には「曝露療法」といって、恐怖を抱くものに敢えて挑戦していくという治療法があります。
図書館は駅前にありますので、今回のはそれにあたりますね。
朝鮮人参酒を飲むようになってから、私に合っていたのか不安がかなり減少し、今は家族が一緒であれば外出に頓服が不要なレベルまで回復しました。
家族が少々離れていても(たとえば家族がトイレにいくとか)出先で一人ウィンドーショッピング程度ならできるようになっています。
今回のミッションは図書館への本の返却ですが、わが市の図書館は駅前ビルの4階。
エレベーターでしか行けず、数年前にひどいぶり返しにあってからは私はここへ一人ではいけません。
しかし本の返却ボックスはビルの1階、入り口のところに設置されているんですね。
通勤前の会社員などが返しやすいようにという配慮でしょう。
私みたいな人間にも大変助かるサービスです。ありがとうっ!
というわけで、駅前ビルまで行けば用事は終わるんです。
まだ暑くなる前の午前中、9時くらいに行けば、空気も澄んでるし人も少ないはず。
自転車に乗ってビューン! といけば大丈夫なのではないか、と思いました。
で、実行。
朝家族が出勤&登校するのを見送り、いつものように洗濯物を干します。
それから日焼け止めを塗って借りていた本6冊をカバンに入れ、マクスと帽子を装着していざ出発。
安定剤は飲んでいません。
ダメだってなったときに飲もうと思って、ポケットに入れていました。
このときから既に緊張気味ではありました。
ちょっと空気が薄いかなーという感じ。
この空気が薄いのは、実際には酸素が少ないのではなく、多いんですよね。
呼吸を小刻みにしすぎて過呼吸気味なのです。
もう十分くらいそれはわかっているので、集中するのは「息を吐く」ことだけ。
自転車に乗り、じんわりと沸き上がりつつある不安感を無視するために家々を見ながら漕ぎました。
あまり早くこぐとそのスピードで不安感が増すため、全然大丈夫な風を(自分に)装って、悠々と漕ぐことにしています。
駅前が近づくにつれ、頭を回るのは「薬やっぱり飲んでくるべきだった?」「ここで発作になったらどうしたらいい?」「眩暈がでてきた。自転車で倒れたらどうしよう」「スマホで親を呼ぶ? 今からやめて引き返す?」などということ。
すでに動悸・眩暈・過呼吸症状が出始めていました。
こういう考えが出てくると危険です。
ぐるぐる考え出すと不安感が増して現在感じている不快症状がドーンと力を発揮しだすので(本気で迷惑)、こういうときこそマインドフルネスの出番です。
マインドフルネスについてはこちらをどうぞ。
今の私に必要なのは、マインドフルネスを使って「今」に集中すること!
つまり、この時点での場合は「自転車を漕ぐ」ことだけに集中します。
前を見て。
右足と左足で順番にペダルを踏んでいく。
右、左、右、左、ここで角を曲がる、右、左、右、左…。
これ、やってみればわかるんですが、本当に集中すると雑念が消えます。
今日も結構不安感が出た状態で「チャリを漕ぐことだけに集中」をした結果、気が付いたら駅前ビルの下にいました。
ラッキーなことに、信号待ちもなかったんですよ!
やったー!(´;ω;`)
開館前で誰もいない図書館の入り口にて、無事に本を返却。
遅れてしまって本当に申し訳ないことでした! と返却口に頭も下げておきました。
気持の問題ですからね、気持の問題。
さて、ミッションクリアでーす!!! ヒャッハー!
広場恐怖症の面白い(といえば語弊があるかもしれませんが)ところは、目的を達成すると途端に楽になること。
これは多分、用事が終わった=帰ることができる=ここから逃げられる、からだと思います。
私も行きは非常につらいんですが、帰りは急に楽になるんですよ。
前回電車に乗るという行動療法を行ったときもそうでしたし、今回もそうでした。
返却ボックスに本を入れて自転車の向きを変え、またがった瞬間に全身の緊張が半分くらい消えました。シュッと。
いきなり余裕な気持になって、自転車を漕ぐ私。
そこでふと思いつきました。
もう帰るだけだし、ここは通り道にあるコンビニにより、本日のお昼ご飯を購入してみる?
一瞬自転車を漕ぐ足が止まりました。
うーんどうしようかな…。
緊張感は減ってるけど…。
とりあえず、やってみてダメならすぐ逃げよう(帰ろう)と思い、コンビニの駐輪場へ自転車を止めてみます。
ドキドキしてきました。
でもまだ大丈夫そう…。
自転車のカギを取って、店に入ってみました。
通り過ぎた店から出る男性客がぼやけて見えます。
また呼吸が浅くなっていることに気づき、「全身の息を口からはーく」と思いながら実行。
息をほそーくながーく吐きながら、テンション上がりそうなスイーツの棚へ。
好みのものはなかったのですが、既に恐怖が出始めていたため、逃げ帰らないようにフレンチクルーラーを掴みます。
絶対これを買うんだ。
それから総菜の棚へ。
現在マックスに近い緊張感があるため、何を見ても食欲をそそりません。
とはいえフレンチクルーラーを棚に戻して店を出るのが悔しいので、食べやすそうなサラダスパゲティーを手に取ります。
男性がレジへ向かいました!
やだ、順番待ちは自信がないぞー! だけどこれも修行…。
そう思って列に並ぼうとすると、足が動かずちょっとよろけました。
そこでもう一人の店員さんが、「こちらどうぞー」と声をかけてくれました!
やったあああああー!!!
お姉さんありがとう、もう素敵すぎる!
若干涙ぐんでいたとは思いますが、ささっと開けてくれたレジへ。
小銭が取り出せない(緊張がひどくて)ので、お札を出してお釣りをもらうことにします。
手は震えてませんでした、良かった良かった。
お釣りをもらい、ありがとうとお礼を言い合って、無事に店を脱出!
まだ足は震えてないぞ! よし、あとは本当に帰るだけだ!!
というわけで、図書館の用事が終わったときよりはるかに気分良い状態で、再び自転車を漕ぎます。
もうよっゆーです。ここまでくれば大丈夫!(*‘∀‘)
あとは帰るだけになり、信号待ちも怖くない状態で、ああー良かった良かったと思いながら無事帰宅。
まずはツイッターで報告、優しい方々に褒めて頂き、緊張でぺちゃんこになっていた自尊心も回復。←めちゃ大事
これ、買ってきたものです。
家で落ち着いてからよく見たら、ちゃっかり割引きがあるもの買ってきてました笑
1度身に着いた節約根性は、あの緊張状態でも発揮されるのね…。すごいわ。
このあとはやはり緊張がとけたことによる疲労に襲われ、ちょっと寝て休みました。
だけど、「一人で図書館へ本を返しに行く」と「一人でコンビニで買い物をする」がクリア―っ!!!
やったあああああああー!!
嬉しいです。
今回のメモ。
・朝、涼しい時間帯
・体調よし
・安定剤飲まず
・自転車を使って一人で
・出た症状:動悸・眩暈・過呼吸・震え
・時間:約30分
成功ー!!
毎朝自転車で駅前まで行くを繰り返せば、ちょっとはマシになるかもしれませんね…。