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Xで仲良くしていただいているなつめももこさんから、新刊『外食がこわい 会食恐怖症だった私が笑顔で食べられるようになるまで』をご恵贈いただきました。
会食恐怖症というテーマを、やわらかいタッチのイラストで丁寧に描いた192ページのコミックエッセイ。
広場恐怖症と付き合ってきた私にとって、涙なしでは読めなかった一冊でした。
ここではコミックエッセイのあらすじや読了後の感想、魅力などについて紹介します。
*いただいたコミックエッセイ

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はい、こちらです。
美味しそうな食事の前に佇む、不安そうな表情をした女性の表紙ですね。
最初に思ったのが「何て可愛いイラストなんだ!」ということ。
私もイラストを描きますが、シンプルで簡単そうに見える線ほどバランスを取るのが難しいと感じています。
イラストがかわいーい!
女性の不安そうな顔は認識していますが、それでも色合いもやわらかくて素敵~と思いました。
すすす~とそっちに目がいった。
*あらすじ

あらすじは、楽天ブックスの商品説明より引用します。
ある日突然「食べられない」日がやってくるなんて…!人前で食べるのがこわい。残すのがこわい。食事をとり分けられるのがプレッシャー。会食恐怖症を描いた渾身のコミックエッセイ
あんなに大好きだったとんかつが、ある日を境に喉を通らなくなった。
好物のシャインマスカットですら、一粒も喉に通らない…。
お腹がすいているのに、喉にゴムまりがつまったような感覚がして、息が苦しい。
食べたいのに食べられない悲しみと絶望を救ってくれたのは、とことん寄り添って話を聞いてくれるふくろう似のお医者さんだった…。
「食べること」自体を恐怖に感じてしまうようになった主人公 ももこが、少しすつ食べることに向き合えるようになっていく、ノンフィクションコミックエッセイ。
*読んで感じたこと

私はコミックエッセイが大好きなので「すぐ読みたいわ~!」となりましたが、いやいやいや、待て待てちょっと一回落ち着こう、と深呼吸。
私は会食恐怖症ではないものの、広場恐怖症による外出恐怖症を長く経験しました。
まだ若干引きずっている状態のため、軽い気持ちで読むと当時の感覚がフラッシュバックが起きてしまうかもしれません。
不安の嵐に突如襲われ、喉が締まって食事ができないあの苦しみは、まだハッキリと覚えております。
というわけで、1日はよく見える場所に飾って存在をしっかりと受け止め、いざ!拝読しましたああああ!!
結論:涙なしに読めなかった。
- 症状を初めて自覚した瞬間の違和感
- 「私は大丈夫」と自分に言い聞かせる場面
- 周囲に症状や気持ちを隠しながら耐えて外食する場面
- 一度良くなったと思ったら、ただ出てきた症状にフタをしていただけだと気づく瞬間
- 回復への一歩を踏み出した場面
中でも、これらの出来事が「一人暮らし中」に起きたという事実が胸に刺さりました。
孤独と不安の中で戦う姿に、勝手に感情移入してもう号泣。
おおおうううううううあああああ~(号泣)
可哀想に可哀想に、つらかったよねえ怖かったよねえ!とやかましさが極まった状態になっていました。
*私との違い、そして共感

私が病気になったときは、すでに既婚者で家庭持ちでした。
そのため夫と子どもたち、実家の両親、職場の方々、近所のママ友など、話を親身になって聞いてくれてケアしてくれる人々に囲まれており、作者のように孤独に耐えてはいません。
また、私は精神科の受診や精神病に対してさほど強い拒否感を持っておらず、むしろ「専門家は精神科医なのか!専門家がいるんだ!」とホッとした人間なので、周囲の人に自分の状態を話すことにブロックがありません。
むしろ進んで「パニック障がいなんです。外出恐怖がありまして」と話します。
ですから主人公が精神科を受診する前の「なぜ精神科? 本当にそう?」といったような葛藤はなかったので、興味深く読みました。
そのような違いはあれど、共感できるシーンが多く、涙なしでは読めませんでしたね。
さまざまな精神の不調がありますが、症状は人によって異なります。
原因も、症状があふれ出ることになったスイッチも、その後の対応も、十人十色です。
でもあの凄まじい恐怖、理解不能な言語を話す外国の大都会の真ん中にいきなりひとりで放り出されたような、強烈な孤独感と不安感を、私はまだ覚えているのです。
皆と一緒にいるのに自分だけ世界から切り離されたような感覚を。
自分が「おかしくなっていく」感覚を。
あの恐怖と不安をもしも一人暮らしのときにしていたら、どうなっていただろうか。
この女性のように、ひとりで耐えて進んでいけただろうか……。
……。
うん、多分、私なら誰彼構わず捕まえて「怖いの助けて!」って言いまくっただろうな(-_-)忍耐力ほぼゼロの自覚あります。
*このコミックエッセイの魅力
読後に残ったのは、深い共感と温かい余韻でした。
とくに良かったポイントを以下に述べますね。
- 回復までの過程が丁寧に描かれていて、道筋が見える
- やわらかな色合いと可愛い線のイラストが安心感を与える
- 会食恐怖症を知らない人にも理解が深まる
- 経験者には共感と慰めを、未経験者には知識と視点をくれる
お話はとても丁寧に描かれており、どのような経過を辿って悪化・改善したのかがわかりやすかったです。
今まさに会食恐怖症になりたてという方にとってはとても助かるのではないか、道筋が見えるような気分になるのではないか、と思います。
主人公の女性はできることをして緊張や不安に向き直り、自分を理解し、少しずつ外食ができるようになりました。
最後、結婚式のシーンではまた涙涙(´;ω;`)
喜びで。
ああ、本当に良かったなあと思いました。
会食恐怖症やパニック障害に悩む方はもちろん、大切な人がその渦中にいる方にも、ぜひ手に取ってほしい一冊です。
やさしい絵と正直な言葉が、きっとあなたや誰かを支えてくれるでしょう。
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なつめももこさん、この度は素敵で勇敢な作品をありがとうございました。
ちなみに、私が数年付き合っている広場恐怖症とは何ぞや?という方は、こちらの記事も読んでいただければ。
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