毎日洗濯している洗濯機ですが、洗濯槽の裏側ってなかなか見ることがないですよね。
実は洗濯槽の裏側は、目に見えない汚れが溜まりやすい場所です。
水垢、洗剤カス、皮脂汚れ、雑菌などが複雑に絡み合い、想像以上に汚れているかもしれませんよ。
汚れた場所で衣服を洗いたくないと考える方は、定期的に洗濯槽の掃除をしましょう。
では、洗濯槽の掃除はどの程度の頻度でどのように行えばいいのでしょうか?
この記事では清潔で快適な生活を求める方に向けて、洗濯槽の掃除頻度や効果、具体的な掃除方法などを解説します。
- *洗濯槽の掃除頻度とは?
- *洗濯槽の掃除を怠るとどうなる?
- *洗濯槽の掃除方法
- *市販の洗濯槽クリーナーのタイプと選び方
- *市販の洗濯槽クリーナーの種類と特徴
- *日常のケアで清潔を保つ方法
- *洗濯槽の掃除で衣服・洗濯機だけでなく健康も守れる! 定期的な清掃をしよう
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*洗濯槽の掃除頻度とは?
まずは洗濯槽の掃除頻度についてみていきましょう。
洗濯槽の掃除は、洗濯の頻度や季節によって調整が必要です。
・洗濯槽の掃除は月に1回・最低でも3カ月に1回
洗濯槽の掃除の頻度として、月に1回は行うことが理想的とされています。
・理由①洗濯機の内部は常に湿度が高く、カビや雑菌が繁殖しやすい環境であるため。
・理由②繁殖したカビの影響を軽減するため。
・理由③洗濯槽の寿命を伸ばすことにもつながるため。
定期的な掃除を行うことにより汚れやカビを効果的に除去でき、洗濯槽の衛生状態を保てるのですね。
もしも3ヶ月以上掃除をせずに放置した場合、洗濯槽の裏側には目に見えない雑菌や黒カビが繁殖し、衣類に悪影響を及ぼす恐れがあります。
特に梅雨時期など湿度が高い季節は、カビが繁殖力を高めるとき。
こまめな掃除を心がけましょう。
小さな子やアレルギー体質の方のいる家庭では、より一層注意が必要です。
・季節や使用頻度によって掃除頻度は変化する
洗濯機の掃除頻度は、環境に応じて変える必要があります。
特に湿度が高い夏場や梅雨の時期はカビが発生しやすいため、掃除頻度を増やすことがおすすめです。
たとえば、2週間に1回のペースで掃除を行うと、カビの発生を防ぐ効果が高まるそうですよ。
また、家族の人数や洗濯機の使用頻度が高い家庭では、月2回以上の掃除が理想的です。
我が家などは夫婦と高校生2人家庭なので、基本的に洗濯機は毎日使います。
なんなら1日に3回以上回しているときもあるため、本来なら2週間に1回くらいの掃除が必要なのですね〜……。知らなかった。
*洗濯槽の掃除を怠るとどうなる?
洗濯槽の掃除を怠ると、以下のトラブルが発生します。
・洗濯物にもカビの胞子が付着してアレルギーを引き起こすことがある
・カビが繁殖して悪臭が発生する
・洗濯物に黒い斑点や糸くずがつく
・洗濯中に黒いワカメのような汚れが浮かんでくる
洗濯槽の裏側には、水垢や洗剤カス、皮脂汚れなどが付着し、それが栄養源となってカビが発生します。
そして、このカビが繁殖して塊になったものが、まるで「 黒いワカメ 」のように洗濯槽内に現れるのです。
……うううーん、ちょっと見たくはないですよね。
・カビの発生とその影響
洗濯槽にカビが発生すると健康リスクが急増すると考えてください。
洗濯槽が汚れていることによる人体への悪い影響はアレルギー症状と呼吸器系トラブルで、これは洗濯水や衣類を通じてカビが皮膚や気道に移行するためです。
アレルギー体質の人々にとって、カビは喘息や過敏性肺炎のリスクが増すなど、特に深刻な影響を与えます。
・洗濯物の臭いの原因
洗濯物の嫌な臭いの原因は、洗濯槽のカビや雑菌です。
これらは洗濯槽内部に蓄積した汚れが引き金となります。
特に梅雨時期など湿度が高い季節では、この問題がさらに深刻化することも。
洗い終えたばかりの洗濯ものから悪臭(生乾きの洗濯物のような臭いや、下水の様な臭い)が発生する場合は、洗濯槽がひどく汚れていると考え、できるだけ早めに掃除をしましょう。
*洗濯槽の掃除方法
洗濯槽の掃除方法は、洗濯機を購入した際に入っていた説明書に書いてあります。
ここでは一般的な洗濯機に共通した掃除方法を紹介しますが、まずは取扱説明書を確認するようにしてくださいね。
①洗濯機内部の埃や髪の毛、糸くずなどを取る
最初にパッと目につく埃や髪の毛などのゴミがあれば、きれいに取り除きましょう。
②洗濯機内部のフィルターを取り外して掃除する
フィルターを取り出してゴミを捨て、使い古した歯ブラシなどを使って丁寧に洗います。
③市販の洗濯槽クリーナーを使用する
電源を入れて洗濯機のメニューから「槽洗浄」を選び、最高位まで水を溜めたら市販の洗濯槽クリーナーを注ぎ込んでください。
*市販の洗濯槽クリーナーのタイプと選び方
洗濯槽クリーナーは主に、液体タイプと粉末タイプに分かれます。
一般的な特徴としては、液体タイプは即効性があり清掃時間が短くて済むため、忙しい方に向いています。
一方で粉末タイプはコストパフォーマンスに優れ、時間をかけてじっくり洗浄したい方におすすめです。
ちなみに我が家が愛用している洗濯槽クリーナーは液体タイプですが、洗濯機のメニューで「槽洗浄」を選ぶと6時間以上のつけ置きに通常運転、すすぎなどで合計10時間ほどかかります。
商品によるというより、洗濯機による、の方が正しいかもしれませんね。
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*市販の洗濯槽クリーナーの種類と特徴
ドラッグストアなどで販売されている洗濯槽のクリーナーには、塩素系と酸素系の2種類があります。
・塩素系クリーナー:強力な洗浄力で、黒カビや雑菌に効果的
・酸素系クリーナー:漂白効果が高く、色柄物にも使用可能
・自然素材を使った洗濯槽の掃除
自然素材を使いたい方は、重曹と酢を使う方法が環境に優しく、また経済的です。
重曹はアルカリ性で、皮脂や汗などからくる汚れを浮かせる効果があり、酸性の酢は石けんカスやアンモニア臭を分解する性質があります。
やり方はまず、洗濯機に適量の重曹を入れ、ぬるま湯で満水にして一晩置きます。
重曹の量は150~200gで、ぬるま湯を使うのは重曹が溶けやすくするためです。
つけ置く間に、重曹が洗濯槽の内部をしっかりと洗浄してくれます。
次に翌朝、酢を投入して通常の洗濯コースで運転しましょう。
すすぎ、流しが終われば完了です。
これにより、頑固な汚れやカビが効果的に除去されます。
時間はかかりますが、環境に負荷をかけずに洗濯槽を清潔に保てますよ。
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*日常のケアで清潔を保つ方法
では最後に、日常生活で洗濯槽の清潔を少しでも保つ方法を紹介します。
・洗濯後はフタを開けて乾燥させる
・定期的に洗濯槽クリーナーで洗浄する
・洗剤や柔軟剤は適量を守る
・洗濯後はフタを開けて内部を乾燥させる
洗濯後は扉を開けておくことが、カビ防止の第一歩です。
湿気を逃がすことで洗濯槽内の湿度が下がるため、カビが繁殖しにくい環境を作れますよ。
洗濯ものは洗濯槽の中に溜めず別にしておき、洗濯をするときにまとめて入れるようにしましょう。
特に夏場、汗をたっぷり吸った衣服を洗濯機の中に入れて放置していると、カビの発生や悪臭の発生リスクが増えます。
・定期的に洗濯槽の掃除をする
前述したように、定期的に洗濯槽の掃除をすることが最もカビに対して有効です。
洗濯機の使用頻度にもよりますが、できれば1カ月に1回、最低でも3カ月に1回程度の割合で掃除するようにしてくださいね。
・洗剤や柔軟剤は使用量を守る
より衣服がきれいになる・柔らかくなると考え、ついつい洗濯洗剤や柔軟剤を多めに入れてしまう方がいますが、それはやめておきましょう。
適量以上の洗剤は、溶けきれずに残り、洗濯槽の裏側などに残ってこびりつきます。
それがカビや悪臭の原因となっている場合もあるため、洗剤や柔軟剤は適量を守ってください。
*洗濯槽の掃除で衣服・洗濯機だけでなく健康も守れる! 定期的な清掃をしよう
毎日使う洗濯機、バタバタと過ごしていたら、洗濯槽のお掃除は忘れてしまいがちですよね。
しかし、カビが繁殖してしまうとそれを吸い込んだ人間はもちろんのこと、洗濯ものや洗濯機にまで影響が及びます。
10年は使える予定の便利な家電商品ですから、できるだけきれいを維持しながら使っていきたいもの。
カレンダーに書き込むなどをして、洗濯槽のお掃除を予定に組み込んでおきましょう。
洗濯頻度が高い家では月に1度程度。
そうでなくとも3カ月に1度くらいは洗濯槽をきれいにしてくださいね。
我が家も、これからは忘れないように気を付けます……!