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近年、旅のスタイルとして人気が高まっている「車中泊」。
自由気ままに各地を巡り、好きな場所で宿泊できるのが最大の魅力ですよね。
とは言え、初めての方にとっては「どこで車中泊できるの?」「何が必要なの?」など、わからないことも多いのではないでしょうか。
この記事では、車中泊初心者の方に向けて、場所の選び方からやり方、必要な持ち物、そしてマナーまで、基本的なことを説明します。
車中泊をやってみたいなあと考えている方が、一歩を踏み出すきっかけになれば幸いです。
- *車中泊は「車を使った」キャンプではない
- *車中泊はどこでできる? 適した場所とそれぞれの特徴
- *車中泊の基本的なやり方
- *車中泊のマナー
- *車中泊におすすめのアイテム
- *ルールとマナーを守ってぜひ楽しい車中泊を!
*車中泊は「車を使った」キャンプではない
まず、大切なことを確認しておきましょう。
車中泊とは、車の中で寝泊まりをする行為を指します。
つまり、キャンプのように車外に椅子やテーブルを出して食事をしたり、バーベキューを楽しんだりすることは含まれません。
あくまでも車内で完結する宿泊スタイルなのですね。
テントの設営や屋外での活動はしないのが基本です。
サービスエリアや道の駅など、公共の場所を利用する場合は特に、周囲への配慮が求められます。
車中泊とキャンプは似ているようでルールやマナーが異なるため、正しく理解して楽しむようにしましょう。
*車中泊はどこでできる? 適した場所とそれぞれの特徴
車中泊の醍醐味は、好きな場所で眠りにつける自由度の高さですよね。
とはいえ、車を停められる場所であればどこでも車中泊していいわけではありません。
安全かつ快適に過ごすためにも、適切な場所選びが重要です。
ではどこならよいのか、車中泊におすすめの場所とその特徴、注意点などをみていきましょう。
・道の駅
メリット:無料で駐車場が利用できる、トイレや休憩施設などがある
デメリット:休日や時間帯によっては混雑する、騒音が発生しがちである、車中泊禁止の場所もある
全国各地に点在する道の駅は、車中泊の定番スポットです。
多くの道の駅で24時間利用可能な駐車場とトイレが完備されており、中には休憩所や売店、レストランなどを併設している場所もあります。
無料で利用できるのも嬉しい点ですよね。
ただし、場所によっては夜間でも車の出入りや人通りが多く、騒音が気になる場合もあるでしょう。
また、公式に車中泊を禁止している道の駅もあるので、事前に確認しておく必要があります。
さらに、道の駅はあくまで休憩施設です。
決して「宿泊場所」ではないため、休憩させてもらっているということを忘れずに、他の利用者の迷惑にならないよう配慮するようにしましょう。
・RVパーク
メリット:電源供給やゴミ処理場などがある
デメリット:有料である、予約必須のところもある
車中泊専用の施設であるRVパークは、電源供給やゴミ処理など、車中泊に必要な設備が整っているのが特徴です。
快適に過ごせる反面、利用は有料となります。
RVパークによって設備や料金が異なるため、事前に調べて自分に合った場所を選びましょう。
また、予約が必要な場合もあるので、必ず訪問前に公式サイトなどで確認することをおすすめします。
・サービスエリア/パーキングエリア
メリット:24時間営業である、アクセスが良好
デメリット:長時間の滞在は難しい場合がある、騒音が起きやすい
高速道路のSA/PAも、24時間利用できるため車中泊場所として利用可能です。
メリットは、アクセスが良く、トイレや売店、レストランなどが利用できること。
ただし、長時間の滞在は想定されていないため、仮眠程度の利用にとどめるのがマナーです。
また、トラックなどの大型車両が多く、騒音が気になる場合もあります。
・オートキャンプ場
メリット:設備が充実している、管理人がいるためトラブル発生や危険性が少ない
デメリット:有料である、車中泊プランがあるか確認が必要
設備が充実しているオートキャンプ場は、快適な車中泊を求める人におすすめです。
トイレやシャワーはもちろん、電源や炊事場なども利用できます。
ただし、キャンプ場なので当然ながら利用料が発生します。
また、キャンプ場によっては車中泊を禁止している場合もあるので、事前に確認が必要です。
多くのキャンプ場では車中泊専用のプランを用意しているので、予約時に確認するようにしてくださいね。
・その他: 無料駐車場や公共の駐車場
無料の公共駐車場や自治体が管理する駐車場などで、車中泊できる場合があります。
ただし、これらの場所では車中泊に関するルールが明記されていない場合が多いので、事前に自治体の条例などを確認し、禁止されていないかを確認するようにしましょう。
また、私有地への無断駐車は絶対に避けてください。
*車中泊の基本的なやり方
快適な車中泊を実現するには、事前の準備と当日のスムーズな行動が鍵です。
ここでは車中泊の基本的なやり方について、準備するものから就寝、起床までの流れ、安全対策までを説明します。
・準備するもの
- 寝袋
- マット
- 枕
- 照明器具
- 防寒対策グッズ
- 着替え
- 洗面用具
- モバイルバッテリー、ゴミ袋など
快適な睡眠を得るためには、寝袋やマット、枕は必須アイテムです。
寝袋は季節や気温に合わせ、適切な保温性のものを選びましょう。
マットは地面の凹凸を吸収し、寝心地を向上させるだけでなく、断熱効果も期待できます。
マットは本当に大切で、あるかないかでえらく快適さが異なります!( ゚Д゚)
枕は普段使い慣れたものや、クッションとしても使えるようなものがおすすめです。
照明器具は、車内での活動や読書に必要なもの。
ヘッドライトやランタンなど、用途に合わせて準備しましょう。
また、モバイルバッテリーはスマートフォンの充電などに役立ちます。
容量の大きいものを用意しておくと、USB式家電(扇風機など)も使えて便利ですよ。
その他、防寒対策グッズ、着替え、洗面用具、ゴミ袋、ティッシュペーパーなども忘れずに準備しましょう。
・車中泊の手順
目的地に到着してからの流れを紹介します。
【駐車場所の選定】
他の車の邪魔にならない、安全な場所に駐車しましょう。
おすすめは最端です(窓を開けやすくなるため)。
道の駅などではトイレから離れた場所である方が、周囲の音や人の出入りが気になりません。
駐車場内に指定された車中泊エリアがあれば、そこに駐車します。
【車内環境の整備】
窓を開けて換気を行い、車内の空気を入れ替えましょう。
まだ明るいうちはカーテンを付ける前に、バックドアや窓を全開にして風を通すのがおすすめです。
電気(照明)が不要な間にエアマットを準備し、車内で食事をする場合はその用意もしておくとあとがスムーズです。
暗くなりつつあったら、プライバシー保護のため、シェードやカーテンを取り付けます。
【就寝準備】
寝袋やマットを敷き、快適な睡眠スペースを作りましょう。
貴重品は見える場所に置かず、管理に気を付けてください。
キャンプ場やRVパークであっても、貴重品は寝袋の中に仕舞うくらいの気持ちでいるようにしましょう。
トイレを済ませ、水を少々飲んでから就寝します。
【起床・出発】
起床後は速やかに荷物を片付け、出発の準備を整えます。
ゴミは必ず持ち帰り、使用した場所をきれいにしましょう。
道の駅などを利用する場合は、できるだけ、営業時間中に何か買い物をするようにしてくださいね。
・安全対策
車中泊中は、セキュリティ対策を万全にすることが重要です。
ドアは必ず施錠し、窓も閉めておきましょう。
また、貴重品は車内に放置せず、身につけておくか、安全な場所に保管してください。
ソロ車中泊の場合は特に、防犯ブザーや防犯グッズを携帯しておくのもおすすめです。
周囲の音に注意を払い、不審な人物や物音に気付いたら、すぐに警察に通報しましょう。
RVパークやキャンプ場、道の駅といった整備された駐車場以外では、飲酒はおすすめしません。
何かあればすぐに発車できるよう、お酒は飲まない方が賢明です。
*車中泊のマナー
車中泊は、公共の場や他人の土地を利用させていただくことが多い旅のスタイルであるため、周囲への配慮を忘れず、マナーを守ることが非常に重要です。
快適な車中泊を続けるためにも、そして他の車中泊旅行者や地域住民の方々との良好な関係を築くためにも、以下のマナーをしっかり守りましょう。
・騒音への配慮
夜間や早朝はエンジンをかけっぱなしにしたり、大きな声で話したり、音楽を大音量で流したりしないでください。
周りの人々が静かに過ごせるよう、配慮が必要です。
・ゴミ処理
ゴミは必ず持ち帰りましょう。
公共のゴミ箱に捨てるのはマナー違反です。
また、生ゴミなどは臭いを発しやすく、害虫などを引き寄せる原因にもなるため、特に注意が必要です。
・長時間駐車の回避
道の駅やSA/PAなど、休憩を目的とした施設では、長時間駐車を避けましょう。
他の利用者が駐車スペースを利用できるように、必要以上の長居は控えなくてはなりません。
・地域住民への配慮
住宅街に近い場所での車中泊は、地域住民の迷惑になる可能性があります。
騒音やプライバシーへの配慮を忘れず、迷惑行為は絶対にやめましょう。
・環境保護への意識
自然環境を守ることも大切なマナーです。排気ガスや生活排水に気を配り、自然を汚染しないように心がけましょう。
*車中泊におすすめのアイテム
快適な車中泊を過ごすためには、アイテム選びがとても大切です。
おすすめのアイテムをいくつか紹介しますので、自分に合ったアイテムを揃える参考にしてくださいね。
・快適な睡眠を得るためのグッズ
車中泊で最も重要なのは、質の高い睡眠です。
エアマットやインフレータブルマットは、地面の凹凸を吸収し、快適な寝心地を提供してくれます。
厚さや素材、収納サイズなどを考慮して選びましょう。
毛布でも構いませんが、寝袋は大変便利ですよ。
それ一枚で暖を取れるうえに、貴重品なども足元へ隠しておけます。
もちろん災害時にも避難先などで使えますよね。
▼関連記事 寝袋の種類や選び方についてはこちらをどうぞ
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・プライバシー保護のためのグッズ
車中泊では、プライバシーの確保も重要なポイントです。
サンシェードやカーテンは外からの視線を遮り、安心して車内で過ごせるようにしてくれます。
吸盤で簡単に取り付けられるものや、車種専用設計のものなど、さまざまな種類があります。
カーテンは100円ショップで遮光機能付きフラットタイプを購入して使っている方も多いですよね。
私はしばらくダイソーに行きまくって探しましたが手に入らなかったため、ネットで遮光・断熱機能つきカーテンライナーを購入して使っています。
カーテンライナーはカーテンと窓の間につけるもので、遮光性や断熱性をプラスするものですよ。
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・あると便利なグッズ
携帯トイレは2個ほど持っておくことがおすすめです。
トイレがある駐車場ばかりではありませんし、状況によっては車外に出たくないというケースもあるかもしれませんよね。
そして、災害時、車で避難する際の練習にもなります。
車内には携帯トイレを持ち込んでおくことがおすすめです。
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ポータブル電源は、スマートフォンやパソコンの充電、電気ケトルの使用など、車内で電化製品を使う際に役立ちます。
容量や出力、充電方法などを確認して、自分に合ったものを選びましょう。
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また、LEDランタンは、車内照明や夜間の活動に便利です。
USB充電式のものや、モバイルバッテリーとしても使えるものなど、さまざまなタイプがあります。
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これらのアイテム以外にも、季節や状況に合わせて必要なものを準備が必要です。
たとえば、夏場は虫除けスプレーは必須ですし、扇風機や冷風機がないと高地以外では寝苦しいと思いますね。
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この冷風機というか扇風機、アイスミスト機能がついているんですよ。
つまり、普通の扇風機のように「ぬるい風を送るだけ」ではなく、冷たい風を出してくれるんですね。
250mlのタンクがあるため、ここに氷水を入れることでより涼が取れるようになるそうです!
ほしい……もう6月にもなると結構夜でも暑いですものね。
パニック障がい持ちで暑さに弱い私には必要なものだ……!
この商品は何と、最強風量時でも8時間の連続使用が可能だそうです。すげえ。
そして、冬場は防寒着やカイロはもちろんのこと、電気毛布や湯たんぽなどがないと凍えます。
私は自宅でも昔ながらの湯たんぽ愛用してます~。
本業がパソコン仕事なので、足元に湯たんぽを置いてひざかけをすれば、もう炬燵ですよ。
車中泊のユーチューバーさんたちは、寝袋の足元に湯たんぽを入れている方がいらっしゃいました。
なるほどなあ!と思いましたね。
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快適な車中泊を実現するために、自分に必要なアイテムを揃え、万全の準備で出かけましょう。
*ルールとマナーを守ってぜひ楽しい車中泊を!
車中泊の良さは、宿泊費を大幅に抑えながら自分の好きなタイミングで快適に眠れるというところです。
車があれば全国どこでも好きなところにいき、近場の道の駅やキャンプ場で、車中で疲れを癒せます。
たとえば私などは遠くの町にでかけ、食事は地元の居酒屋で楽しみ、同じく地元の銭湯などで体をきれいにして、車の中では眠るだけというスタイルの旅行を希望しています。
車は本当に寝る場所というだけですね。
そうすれば車内でのお喋りや食事準備などもないため、ゴミも最小限、音も最小限にできるなと思っています。
車中での食事を楽しむ方やビデオ鑑賞などを楽しむ方もたくさんいらっしゃいますよ。
ゴミを出さない、静かに過ごす、そして当地の禁止事項は守るようにして、ぜひ車中泊を楽しんでくださいね。
▼関連記事 先日久々に車中泊をした際の記事です