Sekime blog~パニック障がいのWebライター、アレコレ語る~

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エッセイ①「お前」と「あなた」

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1、お前とあなた


皆様、誰か親しい人に向かって、「お前」とか「あなた」って呼びかけます??

 

いいですか、ここはあくまでも愛をこめた「お前」や「あなた」でなくてはなりません。

まあ、あなたというのは丁寧に相手のことを指す言葉ですから(いや、それをいったらそもそもお前だって御前なんだよな…)いいとして、基本的に現代では「お前」というのは決して「御前」などではなく、ちょっと目下の者に使う言葉ですよね。

だってそうでないと、野郎同士の喧嘩、特にならず者同士の喧嘩などで

「オラお前こっちツラァかせや!! 」

などと言わないわけですよね。

お前が丁寧な言葉と認識されているなら、絶対この場面では使われないでしょう。

「オラあなた様こっちツラァかせや!! 」

ではコメディにはなっても決してシリアスにはなりませんものね。

 

「お前」という呼びかけ、これが愛情に満ち満ち溢れた言葉になるのは、絶対ラブラブ~(死語? )な2人の間で使われるからですよね?

いろんなスペックが高い男性がこれまた優しくて可愛い女に「お前」と呼ぶと、世間の皆様はそこはかとなくきゅーんとしてしまうはずです。

ですよね?

じゃないと、たとえば私がWeb小説家としてお世話になっていたBerry's Cafeさんとかのサイトの表紙をどどーんと飾っている作品の男性方が、揃いも揃って前にいる女性をお前呼ばわりしているわけないですものね?

 

できれば男性は女性よりも3つほど年上でないといけないし、しかもイケメン(これまた強烈なイケメン)である必要があります。

年齢に関しては、やっぱり日本だからでしょうね。

自分より年上の方は敬意をもって接するべしと幼少時代から叩き込まれるのが日本文化ですから。男性を自然に立てるためには、男性側が年上であることが望ましい…。

まあ最近は、特に私のような人間がいるのでちょっとこれも危ういですが。

 

でもきっと世の中の女性は、ある条件の下で男性にお前と呼ばれたら、きゅん、とくる方が多いのでしょう。

いい男が優しく女を「お前」と呼び、可愛い女が恥かしそうに「あなた」と応える……。

ああああああ~こっちが照れるわ!!!

でも好きですよね?

女性の皆様、そうだよね??

お願い、是非そうであって。頼むから。

だってでないと大変!

私の作品に出てくる男性陣も総じてヒロインのことをお前呼ばわりしている…。←そうじゃない作品もあった

なぜかと聞かれたら、そもそも偉そうな男をヒーローにもってくる癖があったからにほかなりません。

それは私の問題です、ええ。

 

自分の作品では男性陣に平気で女性を「お前」呼ばわりさせている私ですが、その作者である私は実際のところ、お前呼ばわりが大変嫌いです。←あれ?

ムカつきます。

瞬時に血沸き肉踊って、すぐさまその場で不快感を表明します。

我ながら、子供っぽい自覚はある。

大人になるんだ私! ←花も恥じらう40代

 

私の夫は私と同じ年で、しかも許容範囲のえらく広い「優しい男」です。

彼がもし、万が一、何かの間違いがあって、地球が爆発するくらいのショックがあったとき、もしくは銃を頭に突きつけられているときにでも、私のことを「お前」呼ばわりしたら、私は拳骨でどつきます。

 

すぐさま、何だとああっ!?(# ゚Д゚) などと口汚く叫び、夫を捕まえてボコボコにするはずです。

百回は殴る。

まあ多分、夫とは同じ年(しかも私の方が誕生日が早いので、その点姉女房)だし、私のプライドが無駄に高いからなのでしょう。

夫はきちんとした家庭でしっかりと躾けられて育った男なので、今のところそんなことはないですし、多分これからもないでしょう。

どれだけ怒ることがあっても彼は私を「お前」とは呼ばないと思う。

それはきっと、私が嫌うのを知っているからでしょうね。

なんて良い人間なんだ。素晴らしい。

あ、でも妻である私は野郎友達に「お前」って使うんですよね。

ダメだよ~、私。

自分は呼ばれたくないのに使うなんて!

ダメ!

人間が小さい!

でも女友達には使いませんよ、ええ、もちろん。

男友達だけです、野郎だけ。

 

…あっ! 違うわ、子供に怒髪天きて叱るときにも使ってるわ!

なんか、いろいろと残念な女ですみません(´;ω;`)

これ書き終わったら、子供らに膝をついて謝罪してきます。

 

さて「お前」呼ばわりが今回のキーワード。

私が一体なぜそんなことを思いついたかと言うと、今日、ついさっきまでネットでライターの仕事をしつつ、おやつにポッキーを食べていたのです。

グ〇コのポッキー、アーモンドクラッシュという素敵なお菓子を。

ノンカフェインのコーヒーと共に。

すると、イラストがかいてあるんですよね、袋に。

で、そこにはバイカーと思われるイケメン(だろう)の男性が描かれていましてね、その彼が、ヘルメットを脇に抱えながら言うんですよ、イラストでね。

『おまえも食う?』


「食うけど、テメーは何様だよ」

思わずそう突っ込みながらポッキーを口にした女は私です。

てへ。ダメだわー、突っ込むクセも直らないわー。

だってまさかお菓子の袋にイラストが描いてあってそんな風に言われるとは。

彼はまさしく小袋をこちらに突き出しており、これってこの彼とカップルなのね~やだ~!! って女性達を喜ばせる仕掛けなのでしょう。

私は喜ばなかったけどね。

ってか突っ込みまで入れてしまったあげく、何であんたにお前呼ばわりされんといかんのじゃ! と袋はぐちゃぐちゃにして捨てたけど。

 

しかし最近はあまり見なくなった日本映画やドラマで、しっかりと絆を感じるカップルや夫婦が、お前、あなた、と呼び合っているのを見ると心和むこともあるんです。

あれは何でなのだろう。

恐らく愛を感じていて、「お前」という呼び方にも敬愛がこもっているのを感じ取れるからなのでしょう。

だから、やっぱり大切なのは愛なのね、愛。

愛なんですよ、皆さん!( ゚Д゚)

 

ちなみに私、大丈夫なこともあったんですよ、お前って呼ばれても。

保険会社で営業として働いていた時、関東にある本社から偉~い部長がやってきて、しばらく研修をしていったことがあります。

その部長は当時50歳になるかならないか、という年齢だったと思いますが、私は妙に気が合ってよくお話をしていました。

その男性部長は横浜出身なので、イントネーションや語尾が関西の人とは違います。

それには毎日イライラしていたのですが、その人が私に向かって「お前さあ」と言うときにはイラッとはしませんでしたね。

あんなにお前呼ばわりされるのが嫌な私が、一体どうしたことだ!

これって目上の人だから許されるのかなあ、などと当時の私は思っていましたが、最近わかりました、イライラしなかった理由が。

それは、上司が横浜のイントネーションだったからです。

実際には住む場所によって同じ関東でも当然違いがあるのでしょうけれど、私にとってみれば、こちらでいうところの「東京弁」のような感覚だったのでしょうね。

で、ドラマや映画でそのイントネーションには慣れている。

だから違和感なく聞けたのかなあ、という・・・。

そういえばよく「お前〇〇してたじゃん、あれってさ~」などとその部長から話しかけられたものですが、これが大阪や兵庫、京都の人の発音で言われた日にゃあむかつくと思います。

「お前」、「じゃん」、そしてイントネーションの全てに違和感がなかったのは、きっとドラマや映画の影響なのでしょう。

う~ん、偉大だな、発音!

関西では「あんた」ですよね、多分よく使われているのは。

あなた、ではなく、あんた。

 

そんなわけで、皆様は家族、友人や大切な人達に、お前やあなた、という呼びかけを使いますか?

そして、呼ばれても平気ですか?

よーく考えてみたら、私は昨日の夜も、チビ共に叫んでました。

「コラお前らああ~っ! 何回ゆーたら洗濯物片付けるんじゃ、うらあっ!!」って。

てへ☆

 

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