フリーライター関目いちこ、アレコレ語る。

パニック障害もちのフリーライターです。仕事のこと、健康と病気のこと、日々のこまごまとしたことや趣味を綴っていきます。

海外ドラマ「ミス・マープル」シーズン1 あらすじ&感想

 

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アガサ・クリスティーの銅像

ここのところ、Amazonプライムでイギリスドラマを観ている私です。視聴したあとここで書いていないドラマは他にも2,3あるのですが、特に最近はまっていたのでこちらを紹介!ミス・マープルです。イエーイ。Amazonプライム…長年加入しなかったけど、これがあるなんて最高。入って良かった。年会費も安いし、買い物の送料も無料…。

 

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大学生のときに夏休みに1ヶ月だけ、イギリスはロンドンのリージェント大学に留学したことがある私。クイーンイングリッシュは大好物なのですが、やはり慣れたアメリカ英語よりは聞き取りにくい…てなわけで、あまり見てなかったんですよね。しかしこちらで最初に書いた「ブラウン神父」以来、アメリカドラマとはまた違った魅力があって見るようになりました。

 

というわけで、アガサ・クリスティ原作のミス・マープルシリーズ、シーズン1のあらすじ&感想です。

 

目次

 

*ミス・マープルとは?

サイレンセ スター、グロスターシャー, コッツウォルズ, コッツウォルド, コテージ, グロスターシャー

名前は「ジェーン・マープル」です。イギリスが誇るミステリ小説の女王、アガサ・クリスティーが生み出した人物で、ポアロと並ぶアガサ・クリスティーの代表的な名探偵。イギリスのロンドンから25マイルほど離れた田舎村、セント・メアリ・ミードというところに住むオールドミスで、観察眼に優れた穏やかで優しい女性ですね。

 

編み物をしながら椅子に座り、今までに知り合った村人たちの話から始めて事件を考察する、というタイプ。事件を解決し続けた結果、最終的には少なくとも3つの州の警察署長と昵懇になっています。

 

初登場は1927年の「火曜クラブ」。ミス・マープルはアガサ・クリスティーのお気に入りの探偵で、彼女が亡くなった後の1976年に刊行された「スリーピング・マーダー」で終わります。

*BBCドラマ「ミス・マープル」ジョーン・ヒクソン版

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BBC!!

1984年から1992年までBBCで作られたジョーン・ヒクソン版のテレビドラマ。ミス・マープルの長編小説全てをドラマ化して、話題となりました。また、主人公のミス・マープルを演じたジョーン・ヒクソンは、アガサ・クリスティー本人に「年を取ったらぜひミス・マープルを演じてね」と言われたほど、作者が持つイメージにぴったりだったようです。

 

ドラマの都合上、時代設定は原作よりも遅くした、1950年代前半に統一されています。その点は原作と違いますが、それでもかなり原作に忠実に作られたとイギリスでも評判が高かったシリーズですね。

キャスト(メインと準のみ)

ミス・マープル・・・ジョーン・ヒクソン

セント・メアリ・ミードに住む老婦人。人間観察や声帯模写が得意で、村人たちと噂話をし、庭いじりをしながらゆったりと暮らしている。推理方法は今までの人間観察による「〇〇はこんな人で、こんなことをした」という思いで話から、犯人の動機を見つけていくもの。

 

好物はヤマウズラやマロングラッセ。甥に成功した作家のレイモンド・ウエストがおり、金銭的支援を受けている。雪のような白髪にバラ色の頬、澄んだ水色の瞳を持つ。

 

スラック警部・・・デヴィッド・ボロビッチ

準レギュラーの警部。スコットランドヤードの警部で、有能だが思い込んだら突っ走るところもあり、やや粗暴な口や態度。最初はマープルの介入を嫌がっており、「おせっかいな婆さん」と言っては嫌々接している。しかし段々と彼女の観察眼を認め、「あの婆さんがいれば」などと口にしたり部下に訪問をすすめたりする。

 

レイク巡査部長・・・イアン・ブリンブル

スラック警部の直属の部下で、人当たりのよい刑事。上司のスラック警部がマープルにあしらわれている姿を後ろで笑っていることもある。子供が3人いる父親でもあり、マープルと子供の話をしたりもする。

 

クラドック警部・・・ジョン・キャッスル

スコットランドヤードではなく州の警察官で、優秀。慎重な性格をしているが、自分に正直なため上に媚びることをせず、出世を何度も逃している。「予告殺人」で初登場し、マープルは彼のことを知っているようだが、彼は挨拶をされてぽかんとした顔をしている。マープルに対して礼儀正しく、邪険には扱わない。

 

同じヒクソン版マープル作品映画の「鏡は横にひび割れて」では、設定が変更されてマープルの甥でレイモンドの従兄弟ということになっていた。このときには、「ジェーンおばさん」とハグをしている。

 

*シーズン1 エピソード一覧

シネマ, 風景, 気分, 雰囲気, プロジェクター, 映画の映写機, デモ, 映画, フィルム ストリップ

第1話~第3話「書斎の死体」

セント・メアリ・ミードの名士・バントリー大佐の御屋敷、「ゴシントン・ホール」の書斎で若い女性の絞殺死体が発見される。警察の検視で被害者は少し離れた海辺にある高級ホテルで働く、ダンサーのルビーと判明。バントリー大佐の妻のドリーは、村であらぬ噂が立つことなどを考え、早期の解決を望んで友達のミス・マープルに調査を依頼した。

 

第4話~第5話「動く指」

 ある村で村人たちを中傷する手紙が無差別に送られるようになる。負傷したパイロットのジェリー・バートンが、静養のために妹と村にやってくることから自体は動き出す。平和そうに見えた村で中傷の手紙が横行し、それはやがて殺人へと結びついていく。弁護士の妻とその家のメイドが続いて殺され、牧師館の妻は友人のミス・マープルに手紙の差出人を探してくれるようにと呼び寄せる。

 

第6話~第8話「予告殺人」

 「リトル・パドックスで今夜7時に殺人があります」という広告が新聞に掲載され、村は騒然となる。予告時間の7時、好奇心に満ちた村人が集まる中リトル・パドックスという家では停電がおき、銃声が鳴り響いた。そこに倒れていたのは近くの保養地にあるホテルで働く青年。同じ頃ホテルに宿泊していたミス・マープルは、知り合いの警視からアドバイスを求められる。

 

第9話~第10話「ポケットにライ麦を」

 ワンマンで周囲の人々に嫌われていた企業の社長が毒殺された。彼のポケットにはライ麦が一握り入っており、彼の家族が次々と襲われる悲劇が開始する。ミス・マープルが躾をしたメイドが社長の屋敷で働いており、彼女はメイドの身を心配する。

 

*ミス・マープルシーズン1の感想

テレビ, 男, 見, ルーム, オフィス, 近代的な, 技術, 画面, 見制御, ホーム, デスク, テーブル

ここからはネタバレを含みます。まだ見ていない方はご注意ください。

 

ミス・マープルシリーズは今まで何度もドラマ化・映画化されていますが、原作に最も忠実だと評判なのが、このジョーン・ヒクソン版ですね。確かに都合によって諸々の設定変更などはありますが、かなり原作の小説に近かったと思います!

 

マープル役のジョーン・ヒクソンさん。原作者のアガサ・クリスティー本人に「年を取ったらあなたがマープルを演じてね」と言われただけあって、確かにイメージにぴったり!!綺麗で輝く青い瞳、綺麗な白髪、好奇心旺盛そうな茶目っ気ある表情。かわいー!

 

それぞれの話では2話もしくは3話もつかっているので、ややゆっくりと話は進んでいきます。ゲスト出演にも美貌の女優さんとイケメンの俳優さんばかりで、目の保養にもなるドラマでした!何と言っても耳に心地よい、クラシックで上品なクイーンイングリッシュ…。イギリスに短期間留学をしていた頃の私の耳ではちっとも聞き分けられなかったと思いますが、年がら年中海外ドラマをみている今では、多少ならアクセントや癖が聞き分けられます。時代設定は1950年代、しかもすでに老女ですので、現代ではあまり使われない言葉も多いとは思いますが、上品で素敵な会話が多くて勉強になりました~!

 

最初の「書斎の死体」で、グエン・ワットフォードさんが演じているゴシントンホールの女主人・ドリーとマープルの会話なんて、素敵の一言。聞き取りやすいし、こういう風に会話するんだね、上流階級はと思いました。そしてドリーが非常に別嬪!彼女は「鏡は横にひび割れて」でも出てきますが、相変わらずクラシックな美しさでした。あの年であれだけ綺麗って、すごいと思う…。

 

全体の感想としては、満足です!マープル役がとにかくうまいし、クラドック警部役のジョン・キャッスルに惚れました。ジョン・キャッスルさんは「ロボコップ」の悪役で有名な方だそうですが、マープルやポアロの映像化では結構出ていますね。とにかくイケメンだわーっ!!ちょっとニヒルな笑顔が素敵!!悪役が多いというのも納得の引き締まったお顔、冷徹な役が似合うのではないか、と思います!マープル作品では穏やかな警部役なので、よく笑いますがそれも素敵でした~。眼福眼福。

 

原作と違うところも多少はありましたし説明不足のところもやっぱりありましたが…消化不良というほどではなかったかな。

 

まあ一言いいたいことがあるとすれば…死体役、全員動きすぎ。

 

ヒクソン版で死体になる役者さん、基本的に「生」が見えまくりでしたよね。ポケットにライ麦をのメイド・グラディスなんて、目が動いてるよっ!!それを怒りに震えながら見て「バカにするにもほどがあります!」って言うマープルが、死体役が下手すぎて怒ってるのかと思ったほどでした…。勿論ひどいことをした犯人に対しての怒りの言葉なんですけどね。

 

いやいや、しかも、最初にグラディスが書いたマープルへの手紙、ドラマでは結局でてこずでしたね。え、それを出してるから最後に犯人が断定されるのに!?と残念に思いました。ドラマでは、結局最後は事故で犯人が勝手に死んだことになったし。あれは、不満といえば不満です。あれ、不満が一言じゃなくなってるわ。あははは。

 

原作の小説で最も好きなのは「予告殺人」。これを最初に読んだのは私が中学生のときではありましたが、衝撃を受けたのを今でもはっきり覚えています。まだ本もちゃんと持ってる。表紙はとっくになくなってボロボロになるまで読み込んだ本です。基本、マープルよりポアロの方が好きですが、アガサ・クリスティーの作品で最も好きな本は?と聞かれたら必ず「予告殺人」と答えます。

 

戦争中っていろんなものが焼かれてしまって、身分を変えることは世界中どこでも容易でした。本人が「こういうものです」といえば、それが真実になりますものね。身分証明書なんてほぼないですし、あってもデジタル化は当然されていないので、外国にいけば意味がなくなります。予告殺人は身分を変えていることを知られたくない、という動機があったので、それがとっても新鮮だったのでしょうかね、中学生の私には。このドラマのリトル・パドックスの女主人であるレティー役の人も、イメージ通りでした。ただ、料理女のミッチーは、もうちょっとキイキイうるさくしてほしかったですね。戦争で酷いトラウマをもっている外国人で、彼女がいろいろと怪しいところが大切なポイントちゃうかったんかいって思いますし。

 

イギリスは日本と同じく、ドラマの話数が少ないからすぐに観れます。このシリーズは1つの話に2,3話使ってるので、実質4つの話です。紅茶を淹れて、ビスケットやスコーンを用意して、どっぷりとイギリスに浸かりながらご覧ください。おすすめです~。

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