日曜の夜の映画ナイトです。
ここ最近仕事が忙しかったこともあり、なかなか映画が見られず…。
いやあ、久しぶり。
今回選んだのは、2014年のアメリカとイギリスのスパイ映画「キングスマン」です!
ちょっとスパイものが続いていますが…。
わざわざスパイものを探しているわけじゃないんですよ、これ (-.-)
ほら、視聴履歴からこんなのは好きじゃないですか? って出てくるんですよね、おすすめ(?)の作品が。
そこから選びました。
はっきりと15禁と書いてあって、さらに視聴前も「あなたは15歳以上ですか?」とでてきたので、うわー、何だ何だ!? エロいの? 惨酷なの? そのどっちもなの? と思いましたね。
結果的にはグロイ方でした……。
うん、ちょっとパニック障がいの発作を一瞬危惧しましたが、大丈夫でした。
最後まで楽しくみれました、さすがユーモアたっぷりイギリス・アメリカ映画!
お話は、暴走した金持ちの巨大な計画を阻止するって話です。
サミュエル・L・ジャクソン演じる大金持ち、ヴァレンタインが地球の未来を心配するあまり、地球をどうにかするんじゃなくて「地球のガン」である人間の方を少なくしちゃったほうがいいんじゃね? と考えたことが発端で、世界を巻き込んであーだこーだなるスパイ映画でした。
( ゚Д゚) マジかっ!!
まあ……たまにそういう考えは見聞きすることもありますけどね……。
金持ちで影響力のある人間がそれを真剣に考えたらシャレにならん。
サミュエル・L・ジャクソンが出てたらもう間違いないってほどに面白いだろうと私なんかは思いますが、この方やっぱり善人役より悪役の方がいいですね(個人的意見)。
何考えてるかわからないあの目が、さらに何考えてるかわからない不気味な感じになる……。
加えて英国紳士のハリーを演じるコリン・ファースね!
私は「ブリジットジョーンズの日記」以来ですが、いやあ、相変わらず紳士でした!
そして英国紳士って慇懃無礼というか、これまた鉄壁の笑顔のもと感情を完璧に隠してますよね。
同じく何考えてるかわからんって顔してます。
この二人が正装でマクドナルドのハンバーガーを夕食にとりながらニコニコお話するシーンは、シュールでした。
タヌキと狐のばかしあい的な……。
キングスマンとは、世界のどこにも属さない情報機関。
金はたくさんあるけれど、メンバーは少ないようですね。
少数精鋭制をとっているのだろうか。
イギリスだけでなく各国にスパイはいるようですが、本部がイギリスだそうです。
表向きは超高級テーラーのお店ですが、中に入ると秘密基地というやつ。
しかもハリポタか! と突っ込んでしまった地下のトンネルを電車(恐らく)で走り、どこかの田舎の宮殿へ。
ここでスパイ予備軍を訓練するんですね。
キングスマンのメンバーが一人悪役に殺されたので、人員の補充が必要となりました。
多くのエージェントは上流階級出身みたいですが、ハリーは出生は人そのものに関係ないと思っているタイプ。
自分が出す候補生として、かつて自分を守って殉職した男性の息子に目をつけます。
彼の名前はエグジー。
下流の庶民で不良のニート。
夫を亡くした母が自堕落になって暴力団のボス的男と再婚したため、人生が破滅的に転落している不良少年ですね。
エグジーはハリーにエージェントにならないかと誘われ、今の僕に失うものはないよと快諾します。
で、訓練に入るんですが。
訓練生9人ほどが集合した部屋、ベッドがずらーっと並んだ無機質な部屋で、男女混合。
なんとトイレも同じ部屋にあり、みんなの前で用を足し、シャワーを浴びることになっていました。
他の子ら、上流階級出身なんだよね……? 大丈夫かよ、おいおい。
そう思いましたが、あまり詳細にはうつされませんでした。
この部屋ごと水攻めにあったりとさまざまな訓練を受けさせられます。
エグジーは結構早めに切れるかなあと思ったんですけどね……。
まあ準主役だし、最後まで耐え抜きました。
一応短期間でも海軍にいたと語られていましたので、根性がないわけではないんでしょう。
自宅に戻ってもまた義理の父から暴力を受けて馬鹿にされるだけの生活ですしね。
彼は最終試験までいきますが、訓練初期から育ててきた自分の犬を殺せと言われて拒否、あえなく落第します。
きっと、見ている人全員が「あ、ダメだよこれ。こいつそういうのはできないよ、マジで」って思ったはず。
案の定犬を殺すことができず、追放です。
そこで腹いせに機関の長官的人物・アーサーの車をパクるところなんか、やっぱりヤンキー出身て感じ。
そのあとに会ったハリーに怒りをぶつけますが、そこで冷静に諭されてしまいました。
「一発目は空砲だ。必要なときに犠牲を払える人間かどうかのテストだったんだ」と。
この、飼い犬を殺すのは他にも見たぞ、と思ったら、アメリカドラマの「シールド・オブ・エージェント」であったやつですね。
思いだした~。
シールドのエージェントになるために自分を鍛えてくれた男から、自分を支えてくれた犬を殺せ、と言われてウォードは苦しみながら殺したんだった~。
あれはウォードが可哀そうだったな……。
でも確かにそのおかげで「甘え」は完全に払拭されたスパイが出来上がったわけですが。
キングスマンでは、実際には相棒の犬殺しはしません。
あくまでも人間を試すだけ。
うーん、作品によるシリアス度の違いだろうか……。
で、この映画、15禁だったのは大量殺戮映画だったからだとわかりました。"(-""-)" ショーック!!
悪役が喜々として人間を殺す計画を思いつき、誰かに殺させるんではなく全員で殺し合いをさせればいいんだ! と気付くんですね。
無料で世界中にSIMカードをばらまき、そこに神経伝達のうんぬんかんぬんを送れば(何やねん)、その音を聞いた人間は攻撃性が増すそうです(つまりいどういうことやねん)。
その音を聞いてしまったハリー!
スパイなので人からの拷問には耐える訓練をしているでしょうが、音で神経に直接作用するこの「毒」には逆らませんでした。
ハリーは教会の中で30人ほどの信者たちと殺し合いをします。
まあエージェントなので当然といえば当然ですね、圧勝、独り勝ち。
彼は全員を自分の意志で殺してしまったことに茫然とします。
そこにやってきた悪役のリッチモンド・ヴァレンタインから自分がしでかしたことのからくり話をきき、スマホのSIMのせいで操られたんだと気づくのですね。
主人公なので死なないだろうと思ってたんですが、その場でハリーは射殺されました。
おおおーっ!そうくるのか!!Σ(・□・;)
あれ? 彼、主人公じゃなかったの??
一連のできごとを、ハリーの眼鏡に仕込んだカメラでみていたエグジーは絶叫!
ハリーを殺された復讐をしようと上司に掛け合うためにキングスマン本部に乗り込みますが、そこでキングスマントップのアーサーもヴァレンタインの仲間だと気づくんですね。
顔が正直すぎて、「お前コラ!!! 」みたいな噛み付き顔してしまってました。
あれじゃバレバレですよ……エグジー……。
ところでこの、教会での大殺戮シーンがすさまじかったです。
ありとあらゆる方法で殺し合いをするんですね。
だけどちょっと笑えるの。
それが監督の腕ですよね……。
リズミカルに周囲の人間を殺していくハリー!
軽やかな舞で行うのは大量殺戮!
みたいなね。
これは少年少女に悪影響がある、と判断されるのもわかるなあ~。
なんというか、あのシーンをみていたら、相手は血の通った人間で、一人一人に家族や愛する人や歴史がある、ということなんか忘れちゃいそうというか。
モノ、たとえばロボット、自分に襲い掛かってくるロボットを倒しているみたいに見えるんです。
いやだ、怖い……。
で、ハリーの意志をついでエグジーはアーサーを倒し、さらにヴァレンタインを倒すべく敵地に乗り込むわけですが……。
まあ、派手でした。いろいろと。
ヴァレンタインの部下の殺し屋の女性、両足とも義足なんですけど、すごい身体能力を見せつけますよ。
刀が仕込んであるようで、オリンピック選手なみに動きながらバッサバッサと敵を切り刻んでました!
いやあ、怖い……。
動きは芸術的でしたが、正直、彼女のお顔はあまり好みではなくて……見るのに身が入らん。すみません。
そして最もイライラしたのは、エグジーの堕落した母親!
何してんだよ、あんた。
とずっと思ってました。
息子への愛は確かにあって、亡き夫の思い出も大切にしているようですが、再婚相手が最悪。
そいつから息子へ暴力が及ぶのも止められない。
というか、夫の暴力を止めようとするあまりエグジーにつらい行動をさせているという結果になっています。
だけど小さな娘もいるようですし……エグジーは母と義理の妹は守りたいんですよね。
今まではうまくいかなかったけど、エージェントになれば今度こそ、みたいな感じはありました。
母親、別嬪ですが、いやあ腹が立ったなあ~。
しっかりしろ、おかん!! って思いました。
イギリス紳士のエージェントといえば、昔学生の頃にみた「アベンジャーズ」(1998年、アメリカ 原作「おしゃれ探偵」)で出ていたレイフ・ファインズの紳士スパイがすんごい頭に残ってますが、コリン・ファースも見事でした~!
姿勢が素晴らしい。
行動もスマート! 殺人のときですらスマート!
この映画、続編が出ているそうです。
絶対探してみるぞ。
エグジーが続投しているそうなので、どんなエージェントになっているか見たいです。
映画の感想としては、面白かった!
そして実際にこういうことがあるかもしれないなあとも思いました。
ただ、精神的にやばいときには見たらだめかも……。引きずられそう。
ちなみにこの映画「キングスマン」は現在以下2つのVODで視聴可能です!
【Hulu】(月額1026円)
【Amazonプライムビデオ】(月額500円・お試期間無料31日間)