2019年の4月に最寄りの税務署に開業届を出し、以来「職業は?」と聞かれると「フリーライターです(もしくはWebライター、自由業です)」と答えるようになった関目です。
そこで、たとえばママ友などに少々遠慮がちに聞かれることの多くは「フリーライターって稼げるの?」という話ですね。
なにせ、私が現在
「自宅にいて」
「子供が帰ってきたときに迎えられて」
「何なら習い事の送迎も可能で」
「家事も合間にでき」
「飲み会・ママ友会にも余裕で参加でき」
「自由時間には昼寝をしている」
わけですから、家事・育児・仕事の3コンボに疲弊しているママ友にしてみれば、そんな都合の良い仕事で稼げるなら自分も頑張ってみたい! という思いがあるわけです。
私はあまり気にせずなんでも話してしまうタイプの人間なので、自分は夫の扶養に入っていてその中でおさまるようにしているとすぐに答えます。
しかし、自分は扶養内ではなくガッツリ働きたいという方もいるでしょう。
というわけで、調べました。
フリーライターの種類や年収はどのくらいか?
稼げるのか?
という内容をお伝えします。
- *フリーライターとは? 「ライター」の種類を紹介
- *それぞれのライターの平均年収は?
- *関目いちこはどんなライターで年収はどのくらい?
- *フリーのWebライターで年収を上げるには
- *フリーライターで食べていくことは十分可能
- *こちらもどうぞ
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*フリーライターとは? 「ライター」の種類を紹介
フリーライターと言っても「会社などの組織に属していない」という共通点があるだけで、実にさまざまなライターがいます。
代表的な「ライター」の種類としては、以下の通り。
- 取材・イベントライター
- メディカルライター
- コラムライター
- セールスライター
- SEOライター
取材・イベントライター
取材をし、原稿に書き起こすライター。
写真撮影などを込みのケースも多く、人と話して必要な情報を引き出し、内容をまとめる能力が必要。
取材場所の選定や交渉からすることもあり、1件の仕事に経費や時間がかかることが多い。
メディカルライター
健康や医療に関する専門情報を書いて紹介するライター。
現役の医者や薬剤師、整体師など、専門の資格を持っている人が多い。
何よりも正確性を求められる。
コラムライター
紙・WEBを問わず雑誌や新聞などに依頼されてコラムを書くライター。
メディアにもよるが、多くの場合は既に影響力がある有名人やインフルエンサーに依頼し、連載を持つ形になる。
内容は自由であることが多く、人気がでれば書籍化される。
セールスライター
LP文章や構成を作って書くライター。
専門家で、他のライターに比べると仕事の単価が高く稼げることが多い。
SEOライター
SEO(検索エンジン最適化)を意識し、依頼された内容を調べて記事を書くライター。
ワードやエクセルの他、ワードプレス・スプレッドシート・ドキュメントなどの知識を持っていればなお良し。
*それぞれのライターの平均年収は?
上記それぞれのライターは、どのくらいの金額を稼いでいるでしょうか?
これはまあ、個人の能力やライティングの種類、稼働時間や発注先の経済力(予算)によって大きく違うというのが事実です。
しかしそれでは身も蓋もないので、転職サイトや収入白書などいろいろと調べて無理やり年収を計算した結果、以下のようになりました。
各ライター年収(あくまでも)目安
- 取材・イベントライター・・・216万円~(1件1,2000円~)
- メディカルライター・・・400万円~(顧問契約することが多い)
- コラムライター・・・80万円~(文字単価2円から10円とばらつきが多い)
- セールスライター・・・500万円~(文字単価10円以上もしくは売り上げの何%という契約もある)
- SEOライター・・・18万円~(文字単価0.5円~5円程度とばらつきが多い)
【条件】
・執筆本数・・・月15本
・執筆文字数・・・1件2000文字程度
執筆のみ12ヶ月間の単純計算で、クラウドサービスの手数料、消費税、源泉徴収などは計算に入れていません。
他にも企画や画像選定&挿入、CMSへの入稿業務など、多くのライターが請求する作業代も抜いています。
ダントツで稼げるのはセールスライターですね。
私のような無資格で主婦をしていたフリーライターでも、努力をすればなれるでしょう。
実際に、独学で勉強してスキルを身に着け、会社に営業をかけてセールスライターとなり、開業届をだしてから3年で年収800万円を稼ぐようになった女性もいます。
その他、それを本業として副業なしでご飯が食べられるのは、取材・イベントライターやメディカルライターなど。
資格や技能がいろいろと必要ですが、人と話すことが好きで写真も撮れるよ、という方は目指してみても良いのではないでしょうか。
いろんなところに仕事で行けますし、人脈も広がりそうですね。
SEOのWebライターは、上記の条件によると年収がなんと18万円~となっています。
しかしこれはあくまでも最低レベルのお話。
SEOライターには専業ライターも副業ライターも多くいて、専業ライターであれば数百万円は稼げるというのが一般的です。
たとえば薬事法を勉強するとかFPの資格を取るとか、報酬を上げるためにはさまざまな努力方法があります。
努力が生きてその分野の専門ライターになることができれば、やはり稼ぎは上がっていくでしょう。
twitterでは毎月血を吐くような努力で記事を大量に書き、月に50万円や100万円を稼いでいる方もいるようです。真実かどうかはわかりませんが。
最初はやはりきついですが、文字単価が上がれば自然と余裕もでてきますので、一概にSEOライターは稼げないというのは違います。
ちなみに、一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会が出している「フリーランス白書 2019」によると、各種フリーランスの業種別収入図はこのようになっています。
出典:一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会「フリーランス白書 2019」
この表で、文筆系フリーライターは年収200万円以下が32%でもっとも多くなっています。
次いで200万~400万未満が26.9%。
つまり年収400万円未満が半数以上ということですね。
しかし1000万円台の年収を稼ぐ方がいることも見て取れます。
個人事業主にはボーナスがないので(そのような契約をしていれば別ですが)、単純に12カ月で割れば月に約83万円……わお!
この白書にはフリーランス全般(法人経営者、個人事業主、すきまワーカー)を対象にしたさまざまなインターネットでのアンケート結果がのっていて、読み物としてもおもしろいですよ、一度、どうぞ。
*関目いちこはどんなライターで年収はどのくらい?
ワタクシ、関目いちこは何の専門知識も資格も持っておらず、当然インフルエンサーなどでもありません。
つまり履歴書をかけば資格欄はほぼ白紙という主婦上がりの女が、いきなりWebライター業界へ飛び込んでからやってきたのは、SEOライターという種類です。
とはいえSEOを勉強して意識しながら書き、直接先方から依頼されることが増えたのも、2019年に開業届を出して本腰を入れ始めてからの話。
それまでの6年間は本のレビューとかドラマの感想、商品の説明といったSEOを必要としない案件ばかりを扱っておりました。
その頃は、まあ本業でなかったこともありますが、月に1万円が稼げたら「自分の医療費になる~」と喜んでおりました。
私はパニック障がいを持っていて広場恐怖症にもかかり、単独で外出できません。
そのため、社会参加して自力でお金を稼ぐには、自宅でできる仕事が必要だったのです。
何ができるかと考えたとき、文章なら書けると思いました。
しかし、一人では外出ができないため取材ができません。
電話での営業も難しく、対面での面接は受けられません(対話が刺激となってパニック症状が発生、酷い緊張状態になり会話ができなくなる)。
「できないこと」を省いた結果、取材・イベントライターやメディカルライター、コラムライターはまず消えます。
残されたのはSEOライターとセールスライターですね。
ところが、セールスライターは大きな契約金となることが多いため、面前での話し合い、仕事の条件や具体的内容を決めるための顔合わせがほぼ必須です。
私にとって、それはとても困難なこと。
というわけで、自動的にSEOライターになりました。
そして私の年収ですが、ここ数年は約130万円です。
夫の扶養内で彼の税金がさほど上がらず、私も税金を支払う必要がない金額として、年収は100万円~130万円までと決めています。(所得は95万円以内)
※2023年に夫の扶養を抜けました。
夫婦でさまざまなことを話した結果、子どもが高校を卒業するまでは控えめということで、年収は250万円以内で抑える予定です。
*フリーのWebライターで年収を上げるには
フリーライターで今よりも年収を上げようと思うなら、以下3つの方法があります。
- 収入源を複数持つ
- 単価や報酬が高い企業へ営業をかける
- 単価交渉を行う
収入源を複数持つ
たとえば、ライターだけでなく写真を販売したりイラストを販売したり、書籍を出してみたりオンラインでサロンを開いたりといったことですね。
YouTuber活動やブロガー活動を平行してやっている方もたくさんいらっしゃいます。
私も同じ。
本業はWebライターですが、このブログと他にお城のブログ、DIYのブログを持っています。
また、2022年の6月からは写真販売も始めました。
さらに2023年からはイラスト販売も始めています。
文章を書くこと以外にも、収入源を持っていれば当然年収は上がりますよね。
自分が興味を持つことを自由にやり、得意なこと、できることで収入源を増やしていきましょう。
会社員と違って掛け持ちばっちこーい! ですし、収入源が他に複数あることは急に稼ぎがゼロになるといった不安もなく、素晴らしいことです。
最初は単価が安い記事依頼を受け必死に文章を書いていても、落ち着いてきたら他にもいろんなことを考えてみましょう。
収入が安定すれば、やはり気持も安定してきます。
単価や報酬が高い企業へ営業をかける
フリーライターで年収が高い方は、そもそも単価や報酬が高い企業へガンガン営業をしているものです。
待っているだけではよい仕事が来ないのは、会社員でもフリーランスでも同じこと。
特にフリーランスでは、自分からどんどん営業をかけていかないと積極的な同業者に瞬殺されてしまいます。
記事単価、文字単価の高い企業、報酬を年単位で契約してくれる企業、そんなところを見つけて電話やメールで自分を売り込んでみましょう。
ある程度、鋼の心臓を持つことが大切。
「100件営業をしたら1件良い返事がある」程度でやってみてくださいね。
お断りされて一々凹んでいては、無駄に時間が経つだけです。
条件のよい1件の仕事には50件~100件くらい応募が殺到する、そう思っていてください(実際にはそこまで倍率は高くないと思いますが、高めに設定しておくほうが落ちたときに気が楽です)。
よい案件は競争が激しいので、落ちて当然。
振り返らず、次へ行きましょう。
単価交渉を行う
最初に依頼を引き受けたときには文字単価が低くても、付き合いが長くなるにつれて自然とミスも減り、文章能力は上がってきます。
もう文字単価は上がってもいいだろうと判断したとき、年収が高いライターは臆せずに単価交渉をしていきます。
そのためには正しい情報を調べ、先方の利益になるように整えた文章を書く必要がありますが、申し出れば単価アップにも応じてくれるクライアントはいますよ。
ただしこれは信頼関係がきちんと出来上がっており、さらに相手側に予算が十分あればという条件があります。
特に予算は大切。
そもそもお金がなければ、外注ライターへの支払い金額を上げることはできません。
その場合はこちらとしてもどうしようもないので、居心地がよいところであれば現状維持が最善でしょう。
単価交渉についてはこちらもどうぞ。
*フリーライターで食べていくことは十分可能
フリーライターといっても種類があります。
しかしどの種であってもそれなりの努力をすれば、これを本業としてご飯を食べていくことは可能です。
私の様に家族の扶養に入っており、その範囲内で稼ぎたいという方であれば、もっと簡単ですね。
たとえどんな立場であっても、勉強をかかさず仕事相手を慎重に選び懸命に努力をすれば、収入はあとからついてくるはずです。
最初は2000文字を調べて書くのに3時間以上かかっていても、慣れれば1時間程度でできるようになるでしょう。
そうなれば、時給にすると大いに高いわけです。
時給が高ければ、たくさんの仕事を受ければお金は稼げます。
ある程度時間に余裕が欲しいなら、午前中しか働かないなど自分で労働時間を決めることもできますよね。
ぜひ単価のよい仕事、自分と相性の良い仕事を取っていきましょう。
これからフリーライターを目指そうと思っている方の、参考になれば幸いです。
*こちらもどうぞ
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