2011年にパニック障がいになり、仕事をやめて自宅療養になったことで社会的疎外感からうつを発症した私。
完全に寝たきりになった3カ月で、私が失ったものは記憶力・体力・気力・筋力、そしてそれらが原因のコミュニケーション能力の劣化でした。
当時は体力測定をすれば90代との判定(自力で2階の寝室まで上がれなかった)、会話は単語が出てこないので基本的に「アレ・コレ・ソレ」。
人とは電話でも対面でも5分の会話をすれば、その後5時間の睡眠が必要なレベルで疲れ果てていました。
そこらへんについては以下の記事をどうぞ。
そこから何とか徐々によくなってきた6年目に、巨大なぶり返しに会ってスタート時に逆戻り……(´;ω;`)
さらに4年が経ちました。
去年、2021年は仕事が忙しいと言い訳をして行動療法をあまりしなかったんですね。
電車へ乗ったり、一人で散歩に行ったり、買い物にトライしてみるなど、ほとんどしませんでした。
でも2022年に入ってからは、外出恐怖と広場恐怖を克服するための「電車トライ」を3回しております。
それがですね、なんと、1度も過呼吸や呼吸困難、凄まじい恐怖や予期不安に襲われませんでした!!!
やったああああああああー!!
これは、飛び上がるほど嬉しいことです。
しかも家族の付添があったとはいえ、安定剤ゼロのときも2回成功!!
家の敷地内から1歩たりとも単独では出られなかった私が、もしかしたら一人で電車に乗ってお出かけができる日が戻ってくるかもしれないのです!°˖✧◝(⁰▿⁰)◜✧˖°いえーい!
ちなみに、約1年前、実家の父親と息子に付き添ってもらってJRで1駅のところにある有岡城址まで行動療法をしたときは、安定剤が必要だったうえに発作も起きかけましたし、結構大変でした。
行動療法で電車に乗るシリーズは②、③と続けようと思ったのに、今年の電車トライがすべてスムーズにできたためブログを書いてないですね……。
でもそれほど普通だったのです。
まとも。
恐怖なし!
安定剤もなし!
うわーお!!
今年に入って1回目の電車トライは、上の子・ジョウに私立高校までの行き道を教えるためのもの。
電車トライnow pic.twitter.com/Gvk9Y0ELSb
— いちこん🐾文字を背負うwebライター (@sekimenme) January 5, 2022
2回目は上の子・ジョウが五木の模試を一人で受けに行くのを利用しての見送り。
朝の電車なら誰もいないから、行動療法中🚃 pic.twitter.com/xSBDaRi5Iq
— いちこん🐾文字を背負うwebライター (@sekimenme) January 22, 2022
3回目は下の子・ボンの誕生日プレゼントを購入するために夫と買い物デートをしたときのもの。
何とか発作も起こさず電車に乗って辿り着いたトイザらスで、すんごいレゴと遭遇……。
— いちこん🐾文字を背負うwebライター (@sekimenme) January 25, 2022
夫は身長176cm。デカいレゴ。 pic.twitter.com/V70EoyhZMw
全部twitterで呟いて、フォロワーさんたちに励ましと応援をいただきました。
本当にありがたかったです。
で、考えました。
私がここまで安定してきたのは、何が原因だろうかと。
そこでこれだと思ったのが、次の3つ。
1、twitterを始めてたくさんの刺激に毎日さらされたこと
2、朝鮮人参酒を飲んで2年目に入ったこと
3、単独で散歩をする行動療法を続けたこと
この中でも特に大きく、これがマシになった原因だよ、間違いない! と思えるのが、「twitterを始めてたくさんの刺激に毎日さらされたこと」です。
私はリアルでも超がつくお喋りですし、たくさんの人が思い思いにいろんなことを呟くtwitterは見ていて楽しい。
突っ込みたくなれば、即突っ込む。
そのお陰か、Webライターとしていわゆる「有益ツイート」はほぼないにも関わらず、たくさんの方々と繋がることができました!
嬉しいですよね、やっぱり。
だってtwitterを始めるまでは、5分以上の会話ができるのは同居家族と実家の両親くらいだったんです。
離れて暮らす姉家族、義理の両親や夫の兄弟姉妹、その配偶者、姪たち、ママ友たち、子供らの友達、電話セールス、行政の人などひっくるめて全部、疲れてパニック発作が起こるために10分程度までしか話せなかったんです。
そのため端的にいえば、世界が狭い。
よって刺激がめちゃくちゃ少ない。
ライターをしているのでクライアントと話す必要がありますが、そのことのみが、ほぼ唯一の社会との会話でした。
それがtwitterを始めたら、不特定多数の方々と毎日お話できるんですよね。
文章で、ですが、そのくらいの刺激だとあまり疲れませんでした。
段々絡みが増え、DMで直接話すようになり、ラインを交換して電話をするようになり、そして去年2021年の8月、最初の「ちゃんとした」(あらかじめ日時の約束をして、1時間以上のお喋りをする)オンライン飲み会をしたんです。
最初は緊張がひどく、目が泳いで顔が引きつっている自覚がありましたし、言葉も思うようにでてきませんでした。
だけどお酒の力や飲んでくれた方々の優しさもあって、最後には「飲み会できた!」という自信までつくように。
その後、本格的にオンライン飲み会を開始したのは10月です。
楽しく、笑いっぱなしで、家族には理解されないWebライターの苦労話も共感してもらえ、アドバイスも貰える!
なんて素敵なんだオンライン飲み会!!
もしも緊張してパニック発作がでかけたら離席できる。
もしも疲れたらその場でお断りできる。
自分のペースで好きなだけ(お会計割り勘だからバランスとってとか考えずに)飲めて、終わればそのまま寝ることもできる。
外出恐怖、広場恐怖を持つパニック障がい患者の私にとって、願ったりかなったりの状況!!
さいこーう!!!°˖✧◝(⁰▿⁰)◜✧˖°
2021年の11月からは、うーん、確か月に10回ほど(最大値)の飲み会やお茶会に参加。
もちろん飲酒コントロール中ではあるため、飲み会以外の日はほぼ禁酒したりしてバランスはとるようにしまた。
男性陣とも女性陣とも多くの方と飲み話し、とても楽しい時間をすごしています。
で、最初に戻りますが、今年に入ってからの電車トライはほぼ恐怖ゼロだったんですね。
ポスティングバイトや日々の散歩、筋トレで体力が戻ってきたことも大きく影響しているとは思います。
だけどそれよりもオンライン飲み会でリアルな人々と長時間話すことが、一番行動療法になっているのではないだろうかと思いました。
人と話すということは、それほど刺激がすごいんだろうな、と。
それが毎日ちょっとずつなので、発作もぶり返しもなく急激に状態が改善したのではないかな、と。
twitterは、攻撃されたり不快な呟きもあったりと、しんどく感じることもたくさんあります。
でも引きこもりの人間にとって、外の世界の人々と気軽に繋がれてお喋りができるありがたいツールであることは間違いないです。
1年前の電車トライに比べ、本当にマシになりました。
ここ10年の間、ゆるゆるとしかよくならなかった私の状態に急激な変化が訪れた原因は、間違いなくtwitterです。
付き合ってくださる皆様、いつもありがとうございます。
そして、同じように精神疾患で刺激に弱くて外へ行けないという人には、勇気を出してtwitterやInstagram、フェイスブックなどで人に絡んでみてほしいです。
SNSはさまざまな人がいるため傷ついて弱る可能性もゼロではありませんが、多くの場合、共感者と繋がれて嬉しいと感じることが多いのではないでしょうか。
ぜひ、行動療法の一環として。
今年はリアルの友達とも飲み会をしたいし、twitterではもっとたくさんの人々と話してみたいと思ってます。
さあ、楽しみだぞ。
*こちらもどうぞ
▼PR
▼PR