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私がパニック障がいと診断されたのは、2011年の秋のこと。
最初の頃は1人で小学校の授業参観などにも何とか行けていましたが、酷いぶり返しにあってからは単独での外出ができなくなっていました。
状態が悪くなり、安定剤を飲んでも家族の付き添いがあっても外出が出来なくなってしまったんですよね。
ぶり返しの記事はこちら。↓
我が家には子供が2人おりまして、そもそも夫婦共働き予定で住宅も購入していました。
そこに来て私の病気発動!
仕事退職!
何なら家事育児もできず、ひたすら寝たきり!(´;ω;`)
夫の心境を思ったら、申し訳なくて泣けるほどです……。
しかしその後、何とか時間はかかりましたが、家事くらいはできるようになりました。
で、家事ができるようになった次は、何とか自力でまたお金を稼げるようになりたい! ついでに運動もして体力を取り戻したい! と願っていたのですね。
子供らの教育費もここからかかるのに、まさかの夫の1馬力なんですよ!
しかも私の治療費がかかるし!
というわけで、パニック障がいで外出恐怖を持っていても何か出来ることはないか、と探した結果、私がしてきたことを紹介しますね。
パニック障がいやうつ病といっても人によって症状や状況は違いますが、こういう人間もいたんだなという気楽さで読んでみてください。
誰かの、何かの参考になれば幸いです。
*居酒屋の仕込み
最初に社会復帰をしたのは、居酒屋の昼の仕込みでした。
居酒屋というか、厳密には焼き鳥屋だったため、焼き鳥の仕込みをしたのですね。
生肉をさばいて串にさす、そのような内容でした。
学生時代に居酒屋の経験はありましたが、ホールや皿洗いに簡単な料理補助だけ。
料理そのものにかかわったことはなかったので不安がありました。
しかし学生の頃から家族でよく行っていたお店であったため、大将とママの人柄を家族も知っていたこと、彼らは私の病気のことも知っており、更に理解しようと努めてくれたことで「やってみよう!」と思えたのです。
昼間の仕込みなら大将と2人ですから接客はありません。
これは大きかったですね。
当時の私はとにかく体力がなく刺激に弱く、人と会話をするだけで疲れ切ってその後数時間は睡眠が必要だったくらいです。
大げさじゃなく、5分の立ち話でそのあと数時間は倒れていました。
だから、お客さんと話さなくていいというのはとても重要なポイント。
そして、もし仕事中にパニック発作が起こっても実家が近く(実家の近所だったため行きつけだった)、座敷があるからしんどくなったら寝ていたらいい、と店の大将が言ってくれたことも安心材料でした。
有難かったですね、行くところができ、家族以外の人と話せ、ストレス耐性をつけていくことができるわけですから。
週に2日、昼の12時から午後3時くらいまでという、この前まで寝たきりだった人間には願ってもない時間でした。
ここは大将が脳卒中になって倒れてしまい、店をたたむまで2年間お世話になりました。
最初に頂いたお給料、1万2000円が非常に嬉しかったです。
やったぞ、また、自力でお金が稼げた (T_T)!!!
しかしすべてが順調だったわけではありません。
仕事中にパニック発作に襲われうずくまって号泣したこともありますし、予期不安で仕事がすすまず心配をかけたこともあります。
だけど働きに出たことで、私の病気は各段に回復しました。
特に酷い緊張から人と5分も話せなくなっていたことや、体力がなくて予定1つこなしたら倒れ伏していたのが大きく改善しましたね。
大将という「他人」と話し、職場まで自転車をこいでいくこと、立ちっぱなしで仕事をすることで。
本当にありがたかったです。
あ、大将は少々後遺症が残っていましたが、店を閉められてから元気になったようですよ、念のため。
*地域情報誌の配布
関西だけなのかは知りませんが、「ぱど」という地域雑誌がありました。
広告や教室の宣伝、占いやコラムが載ってたり、クーポンがついてたりする無料の情報誌ですね。
それを配るポスティングのアルバイトを、居酒屋の仕込みと半年ほどかぶって始めました。
これは、運動不足を解消し、寝たきりによって落ちまくった筋力を回復し、太陽の光を浴びてセロトニンを分泌させるためです。
パニック障がいやうつの人は、太陽の光を浴びてセロトニンを出すことが必要だと言われますよね。
それで、ポスティングなら誰とも喋らないで済むし、既に退職して家にいる両親も散歩ついでについてきてくれるといってるし、と始めることにしました。
だけど私は電車にのって最初の面接に行くことができなかったので、あくまでも採用されたのは母です。
そこの会社は決められた分の配布ができないと困るので、家族の方が手伝うのはOKというルールがありました。
そこで、母のポスティングに私がついていくという形で始めたんですね。
3年続けました。
月に2回、2時間ほど雑誌を歩いて配布し、大変でした。
配布中に恐怖に襲われてその場から動けなくなってしまったこともあります。
しかしこれで体力が戻るスピードが倍増しましたよ!
やっぱり歩くのは全身運動!
歩くって大事!
下半身の落ちまくっていた筋肉が戻り、子供の学校行事にも参加できるようになりました。イエーイ!°˖✧◝(⁰▿⁰)◜✧˖°
まだパニック障がいを発症したてのころ、用事があって徒歩15分の駅まで1人で歩いていく途中、疲れから歩けなくなってしまったことがあります。
思えば、それは広場恐怖を強化させてしまいました。
「疲れた……歩けない……どうしよう……」と途方に暮れ、不安が巨大に膨らんだのですね。
だけど体力さえつけば、疲れて歩けないということによる不安は起きないわけです。
「ぱど」を辞めたのは、不動産チラシのポスティングの方が簡単で稼げる、と知ったから。
情報誌は報酬単価がかなり低いにも関わらず、かさばる&ヘビーな重さでした。
歩くのは良い運動になったのですが、月に2回で曜日が固定されているというのも予定がいろいろとある両親的には不便だったようです。
*不動産チラシのポスティング
で、次に始めたのが不動産会社のチラシのポスティングですね。
毎週1回、1200部配布です。
情報誌500部より配布枚数大幅アップですが、実際には嵩の高さも3分の1ほどですし、重さは5分の1ほどで済みます。
そして毎週お仕事があります。
どうせ歩くなら、月に2回より毎週の方がいいに決まっています。
更に報酬も情報誌にくらべると高かったので、家族でそちらに乗り換えました。
また面接と契約は母にお願いしましたが、私も配布の日は一緒に歩いて半分以上を配っています。
調子が悪ければ安定剤を飲み、必ず行くようにしていました。
両親は体力維持、私はリハビリになり、運動不足の解消とお金稼ぎが同時にできています。
素晴らしいアルバイトですよ!これは、本当におすすめです。
追記:2021年6月で不動産会社はチラシのポスティングの中止を決定。お仕事はなくなってしまいましたが、そのあと大手塾のポスティングバイトを発見!2022年4月現在、まだ両親と歩いています。
*小説の電子出版
私はそもそも創作物を発表する場としてインターネットを選んでパソコンを触るようになりましたので、小説や詩、イラストをかいています。
小説サイトにいくつか登録し、読み手様とのコミュニケーションも楽しんでいました。
電子書籍に2作品を出して販売もしています。
出版元はあいうえお出版で、アマゾンや楽天の電子書籍で出していますよ。
正直言うと、全く売れてませんが(笑)
→追記:2020年9月、出版は2作品とも終了させました。
私の場合は芽がでずにお金にはなっていませんが、何らかの趣味がある方はそういうお金の稼ぎ方もありますよ、ということでお知らせです。
ちなみにイラストなどを描く多くの方は、ココナラなどに「才能を出品」しています。
自分の作品を販売することができるので、気になる方はチェックしてみてください。
イラストレーターなどには資格は不要ですのでね。
外に出る必要はないし、対面での会話もほとんどありません。
外出恐怖をもっている人には本当に嬉しい限り!
勇気を出して出品し、お仕事をしてみましょう。
よろしければブログで発表している私のイラストもご覧ください。
・自分の才能を販売できるサイト・
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*フリーライター(Webライター)
そして、Webライターですね。
ライティングそのものは、小説や詩を書いて小説サイトで発表しだすと同時くらいに始めています。
なので2011年がスタート。
ただしこれを本業にしようと決めて開業届を税務署に提出したのは2019年の4月です。
6年ほどは月に1万円くらい稼げればいいかなあ~という程度で細々とやっていました。
夫の扶養内での働きが希望ですので、私のライターとしての年収は120万円ほどです。
これからお金がかかる中学生の子供が二人おりますので、月に10万円ほどの稼ぎで経費などをぬき、所得が100万円になるようにおさえています。
※フリーランスが扶養に入ることについて書いた記事↓
ということは、アルバイトやパートで夫の扶養内で働く方と、ほぼ同じなんですよね。
家から出ず、そういう意味で人間関係のストレスもなく、家事と育児の時間も取れる。なのに月10万円も稼ぎがある!
過労で倒れてパニック障がいとうつを発病し、心身共に絶望の淵にいた私が!
寝たきりの私にすがり、不安がって泣く子供の頭を撫でながら、動かない体を呪っていた私が!
自力で毎月10万ほども稼げるようになったのです!!
ひゃっほう!✨
やったー、素晴らしい!(*‘∀‘)
やればできる子、私!
そりゃ正社員で働いていたころに比べたら、えらく違いますよ。
しかし家事と育児が出来るまで体力や精神状態が回復し、月に数万円稼いでいる、それがどれだけ嬉しく、安心することか。
夫の1馬力となったときに家計は大幅に見直し、保険や住宅ローン、伝光熱費などの固定費はがっちり見直したので、夫の稼ぎで何とか生活できます。
私はまた倒れないように、セーブしながらできることをして数万稼ぎ、子供の教育費に貯金できるようになりました。
社会活動に参加できているということ、自分でお金を稼いでいるということは、大きな自信につながりますよね。
これもパニック症状が最近出ていない理由だと思います。
私のようになんの勉強もせずにいきなりライティングの世界に飛び込み、体当たりで成長してきた人間もいますが、やはり遠回りなのであまりおすすめしません。
今はWebライターになるための講習や無料での情報提供などたくさんありますので、ある程度勉強して知識を蓄えてからの方が、お金を稼げるまでの期間は短いでしょう。
Twitterや個人のブログなどでいろいろ学べるはずです。
私も初心者ライターの人用にブログ記事を書いていますので、よろしければ覗いてみてくださいね。
で、現在です。
ブログを書いてアフィリエイトもしております。
念のため紹介しておきますね。アフィリエイトといえば!の最強サイトです。
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何かやってみたいけれど何をしたらいいかわからない、という方は、ブログを書いてストレスを発散しつつアフィリエイトをしてみてはいかがでしょうか?
ぶっちゃけ稼げません(というか、私は稼げていません)。
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きなが~にやってみてください。
*おすすめなのはポスティング
私のように過労が原因でパニック障がいになった方、そして広場恐怖が酷く、中々家から出られない方には、ポスティングバイトは最初の1歩としておすすめです。
もちろん外での仕事ですから、安定剤などのサポートは必要でしょう。
しかし仕事であれば「やらなければ」と考えるはず。
それが、外へ出る力になります。
特に不動産会社のチラシであれば、1週間の間いつ配ってもいいですし、時間制限もありません。
「あ、しんどい」そう思ったらすぐに休め、また翌日に続きから配ることも可能。
外を歩くので体力がつきますし、少しずつ刺激にも強くなっていくはずです。
太陽や風を浴びますし、季節の移り変わりを肌で感じることができます。
最初の面接は薬を飲んでいく必要があると思いますが、一度面接をすればあとはチラシも自宅まで持ってきてくれる会社がほとんどですから、緊張も最初だけ。
初日は疲れるでしょうし、薬でガチガチにしていかなければなりません。
でもやがて歩くことに慣れ、体力がつくとともに安定剤の量も減ってくるでしょう。
外に出ることに慣れる、これが外出恐怖にとって効果的。
実際に私も、ポスティングをするようになってから隣町の実家や自転車で3分くらいのところにある郵便局などへは一人ででかけられるようになりました。
安定剤なしで!!°˖✧◝(⁰▿⁰)◜✧˖°
何かしたいけれど仕事がない、と悩んでいる方は、まずはリハビリと思ってポスティングから始めてみてはいかがでしょうか?
毎月1万円くらいにはなりますよ。
となれば、自分の治療費が賄えます!
精神薬は高価なので、自力でその代金を稼げるだけでも自尊心が満たされる…と思います。
*精神疾患や発達障がいを持つ方々のための就労移行支援サービスもある
精神疾患や障がいにもいろいろありますが、いずれにせよ、就業するにはなかなかの困難が伴います…。
そこで検討していただきたいのが、就労移行支援サービスですね。
疾患などによって仕事で困難を抱えやすいポイントに対し、効果的なトレーニングを行えるサービスですよ。
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それぞれの病気について学び、困難とされるポイントに対する訓練を行います。
プログラムの中身をみてみましょうか。
・ビジネスコミュニケーション研修
・対人コミュニケーション研修
・PC研修
・模擬職場トレーニング
・企業での実習(インターン)
・就職活動研修
・企業による事業所見学会
・障がい就職のプロ、キャリアプランナーによる就職活動のサポート
・応募書類の作成や添削
・個別面接練習、面接同席
本当にためになるプログラムばかりだと思います。
気になった方は、ぜひ詳細をご覧くださいね。
自分が抱える特性を持ちながらでも、就業を諦める必要はないのです。
まずは見学をしてみてはいかがでしょうか。
*仕事をするにあたって大切だと思う事
私は誰にでも、どこにいっても、「パニック障がいを持っています」と言います。
これは私にとっても、お仕事をくださる相手の方にとっても大切なことだと思っています。
全身全く問題がない健康な成人ではありません。
緊張でパニックを起こす可能性がある、心身の調子悪いときがある、ということを事前に知ってもらうことで、相手の方の理解を深められたり覚悟をしてもらえたりするからです。
パニック障がいを知らない方には病気について知ってもらうきっかけになりますし、私の予期不安や発作があるとき、知らないよりは驚かれずに済むでしょう。
パニック障がいがあるから、仕事の質が下がるとか、納期に遅れるということはありません。
そう思われないように、一生懸命お仕事をしています。
だけど、パニック障がいなので出来ないこともある、と伝えるのですね。
取材はできませんし、電車に乗って面接に行くことはできません。
電話は緊張から過呼吸になったり泣いてしまったりします。
そのため、電話やオンラインでの面接・詳細交渉もできません。
だけど、パソコンや本で調べて文章を書くことはできます。
写真をアップすることもできますし、何かを紹介することもできます。
チャットやメールを使ったコンタクトは迅速ですし、ホウレンソウも徹底しています。
できることをすれば、お金になるんだって知りました。
そういう意味では、パニック障がいになって良かったと思うこともあります。
私にできることは何かについて考える機会をくれ、心身の健康を大切にするようになったのですから。
たくさんの人にパニック障がいだと言っていたから、これはどう? と焼き鳥屋の仕込みの仕事をもらえました。
これが最初の社会復帰です。
病気になったことは恥ずかしいことではありませんから、ぜひいろんな人にカミングアウトしてみてください。
温かい話が降ってくることも、あるはずです。
極度の緊張から人と話せなくても、電車に乗れなくても、長時間の労働が無理でも、できる仕事はあります。
まずは1万円をなんとかして稼ぐ。
それは、自分にとってかなり勇気になると思うのです。
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